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オンライン家庭教師です。

大義名分論

戦争に必要なもの。

それが、大義名分です。

大義なき戦争は、いずれ負けに追い込まれます。

プーチンの戦争に、大義はあるのでしょうか?

私たち自由主義陣営の者達からすると、全く大義無き、侵略に写ります。

ドンバス地方で、ウクライナ人によるジェノサイトが起こっている。

ロシア系住民の救出のために、ロシア軍が出動した。

これが、プーチン大義名分です。

不思議なことに、プーチンのこのこじつけを、ロシア人は、信じています。

本当に、信じているかどうかは分かりません。

しかし、ロシアという国は、この大義名分が崩れると、国の体面が保てなくなるのでしょう。

国家としての、拠り所がなくなってしまいます。

プーチンが権力を握って20年。

ロシアはこの理屈で、国家運営をしてきたのです。

チェチェン侵攻

グルジア侵攻

シリア空爆

クリミア侵攻

全部、同じ大義名分で上手くいきました。

下降気味だったプーチンの支持率は、この度、急上昇しました。

実は、ウクライナは、五匹目のドジョウに過ぎません。

プーチンの心に油断が生まれました。

さて、同じように、理屈に会わない大義名分で、外国を攻め、墓穴を掘った国があります。

アメリカ合衆国です。

アメリカは、戦後同じ過ちを二度犯しました。

ベトナム戦争と、

イラク戦争です。

アメリカの大義名分は、もしベトナムが共産化したら、周りの東南アジアの国も共産化する。

と言うものです。

ドミノ理論と言います。

こんな勝手な理屈で、他国に攻め入り、ベトナム人を殺しまくりました。

結果は、国内に反戦気運が充満し、アメリカは兵を引かざるを得なくなりました。

イラク戦争大義名分は、フセイン大統領が、大量破戒兵器を隠していると言うことです。

ラムズフェルト国防長官や、チェイニー副大統領

ブッシュ大統領に、耳打ちします。

イラクには、石油が眠っていますよ。

大量破戒兵器など、有っても無くても良いでは無いですか。

ブッシュ大統領は、パパブッシュのような、判断力を持ち合わせてはいませんでした。

イラクは、国の体裁を保てなくなるまで破壊されます。

ISが支配する国になりました。

アメリカのバイデン大統領が、ロシアのプーチン大統領を、権力の座に留める事はできない。

と、言いましたが、過去にアメリカの大統領がしたことも、どっこい、どっこいなのです。

民主主義国家には、必要以上な長期政権を防ぐ、政治的システムがあります。

アメリカ大統領は、最大8年です。

例外は、第二次世界大戦を戦ったフリンクリン、ルーズベルトだけです。

ロシアも中国も、このブレーキを壊してしまいました。

プーチン習近平も、権力の座を離そうとは、しません。

憲法を変えてしまいました。

しかし、民意が離れれば、権力が失われるのはあっというまです。

もうすぐ、空気が変わるタイミングが来そうな気がします。

息を潜めて、待ちたいと思います。