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オンライン家庭教師です。

アメリカってどんな国?

戦後、日本はアメリカを追いかけて来ました。

昨日まで敵だったアメリカに絶対服従でした。

結果的には、その事が

戦後日本の経済発展をもたらしました。

世界第二位の経済大国にもなりました。

では、戦後日本の先生と言えるアメリカとは、どんな国なのでしょうか。

思いつくまま、選んだ視点で考えてみようと、思います。

どんなアメリカが見えてくるか楽しみです。

①世界一の軍事大国アメリ

世界の警察官

と言われていました。

他の国を圧倒する軍事力を持ち、世界中に目を光らせていました。

自由主義陣営の盟主として、共産主義陣営のソ連と、軍拡競争を繰り返してきました。

いわゆる、冷戦時代と言われます。

軍拡競争に疲れ果て、ソ連が1991年に無くなってしまいます。

アメリカは、世界の一国支配を試みます。

さすがに上手くいきません。

なんと、気がついたら、周りは敵ばかりになっています。

巨大な軍事力を持て甘して、至るところで戦争をしています。

2001年、9月11日、ビンラディンによる同時多発テロが起こります。

ブッシュジュニアは、対テロ戦争にのめり込みます。

2003年には、大量破壊兵器を理由に、イラクに攻め込みます。

大量破壊兵器など、何処にもありませんでした。

2010年代のアラブの春も、陰でアメリカCIAの糸を引いていました。

朝鮮戦争

ベトナム戦争

湾岸戦争

と続く、軍産複合体体質の国家なのです。

②多民族の国

移民大国アメリカといわれます。

もともと、先住民のインディア(ネイティブ アメリカン)が住んでいました。

そこに、宗教戦争で負けた、イギリスのプロテスタントが、移住します。

1600年代のことです。

1783年、アメリカはイギリスからの独立を勝ち取ります。

西部開拓の始まりです。

ニューフロンテア

とは、キレイな言葉ですが、インディアンとバッファローを、地上から抹殺する行為なのです。

ブラックピープルは、奴隷船で、アフリカから連れてこられた人々です。

綿花栽培や、煙草プランテーションで酷使されます。

1863年リンカーンにより、奴隷解放宣言が出されますが、その地位は、低いままでした。

そして、アメリカを形作る民族として、忘れてならないのが、ユダヤ人です。

ユダヤ人は、世界各国で迫害されます。

安楽の地をもとめて、アメリカに流れ着いたユダヤ人は、金融の世界で底知れぬ力を示します。

アメリカ経済を陰で牛耳るのは、ユダヤ人はなのです。

さらに、ハリウッドの隆盛を築いたのも、ユダヤ人と言われます。

白人

ネイティブアメリカン

(インフレ)

黒人

ユダヤ

しかし、アフリカには、さらに様々な民衆がなだれ込みます。

アジア系の人々。

メキシコ系の人々。

アラブ系の人々。

近い将来、国全体の白人の割合が50%を切るだろうと、言われます。

つまり、アメリカは、白人国家で無くなります。

イスラム教を信じる、アラブ系のアメリカ大統領。

想像できますか?

アメリカの世界戦略

 

アメリカ式民主主義を押し付け、

大失敗したアラブ侵攻

七年間の占領に成功した日本統治。

 

この二つのアメリカ外交を比べて、原因を探ってみましょう。

アメリカは突然、イスラム世界から狙われました。

911同時多発テロ

20年前のことです。

アメリカは何故自分達が狙われたのか、見当がつきません。

中東に資本主義経済の素晴らしさを教え、

アメリカ人は、中東の独裁政権を廃し民主化すれば、誰もが幸せになれると、本気で信じているのです。

それなのに、アルカイダが一方的にアメリカを攻撃します。

アメリカは飼い犬に手を噛まれたと感じました。

怒り心頭に達した、

ブッシュジュニアは直ぐに、対テロ戦争を宣言します。

全ての正義はアメリカにある。

これが、アメリカのキリスト教原理主義の考え方なのです。

ビンラディンを探して、アフガニスタン攻め込みます。

さらに、理由もないのに、フセインを殺そうとイラクにまで、攻め込むのです。

こうして、アメリカが去ってからの、アフガニスタンイラクも、国内は、混乱の極みに陥ります。

では、次に占領が上手くいった日本のケースを見てみましょう。

太平洋戦争で完膚なきまでに、日本を叩きのめしたアメリカは、7年に及ぶ日本占領を開始します。

司令官は、言わずと知れた

ダグラス マッカーサー

です。

マッカーサーは、

日本人の、沖縄での徹底抗戦や、神風特攻隊の、自爆テロを知っています。

当然、マッカーサーは日本上陸後の、日本人の激しい抵抗を恐れていました。

広島と長崎に原子爆弾を落としたのも、東京を焼け野原にしたのも、アメリカだったからです。

アメリカ人に深い怨みを持つ、日本人のいることは、容易に想像できます。

しかし、マッカーサー占領政策は、強い抵抗もなく、すんなり受け入れられていきます。

そこには、こんな秘密があったのです。

マッカーサー戦勝国から、天皇の戦争責任追求を、強く求められていました。

しかし、マッカーサーは毅然として、これを認めませんでした。

もし、天皇の戦争責任を追求して、天皇東京裁判にかければ、占領政策が破綻します。

マッカーサーは、このことを肌感覚で知っていたのです。

日本人の心の拠り所を十分に理解していたのです。

その後、GHQは、

農地改革

財閥解体

教育の民主化

労働組合の結成

と、矢継ぎ早に、民主化を進めます。

こうして、日本はアメリカ型の民主主義国家を目指します。

そして、日本にとって、最大のプレゼントが、

日本国憲法の制定です。

基本的人権の尊重

象徴天皇制

戦争の放棄

現在の日本に、いくつかの課題を残した

日本国憲法

が、日本の将来の在り方を示してくれました。

昭和27年、日本は独立と同時に、

日米安全保障条約

を結びます。

これは、自衛権を持たない日本が、国内にアメリカの軍事基地を抱え、一方的にアメリカに守ってもらうと言う条約です。

この条約は、日本の軍事的負担を軽減し、戦後の経済成長を約束しました。

しかし、その代償も、計り知れないものでした。

日本人は、自力で国を守ると言う、強い自負心がなくなりました。

憲法九条を守れ。

と、虚しく叫んでいれば、平和が守られる。

と考える日本人が増えたのです。

その人たちは、有事になれは、本気でアメリカが守ってくれると思っている。

と本気で信じているのです。

なんと言うお人好しなのでしょうか。

この歪んだ国の形は、アメリカの悪意の贈り物なのです。

何故なら、

アメリカが、日本の首根っこを押さえておく手段として、

日米安全保障条約

を結んだのです。

国防を他国に預けている限り、

相手国のポチ

にならざるを得ません。

こうして、アメリカの日本統治は、成功しました。

マッカーサーには、日本を穏やかに統治するための知恵がありました。

アラブに攻め込んだブッシュジュニアには、上手く統治するための知恵がありませんでした。