今宵より 大きなお腹の 夏戦 九月の末に 大願成就

今宵より 大きなお腹の 夏戦 産休 ベリーマッチ？

バイバイと 手と手を合わす 孫娘 明日もまたねと 言いたげな爺爺

頼朝の 蛭が小島を 見下ろして 早雲翁の 韮山の城

秀吉の 力に屈し 山中城 北条五代 うたかたの夢

早雲の 思いをのせし 興国寺 戦国開く 天守閣跡

報告に 小雨をついて 君のもと 二つの喜び Job Baby

スケジュール 午前と午後と 夕方と 今日１日は 百点満点

突然の 娘の姿 ありがたき 気を取りなして さあ、１週間

スケジュール 午前と午後と 夕方と 百点満点 生きてる私

突然の 娘の姿 驚きぬ １週間は 心静かに

吉報に 裸の祝い 嵐の湯 再出発の 三十路の初め

寝た振りの 死んだ振りのと からかわれ ただ酒の味 若気のいたり

身を捨てて 再登板の ７年半 男は真の 人たらしなり

晋三も 軌を一にして 晋太郎 六十七歳 無念の思い

晋三も 軌を一にして 晋太郎 六十七の 無念の思い

晋三も 軌を一にして 晋太郎 六十七の 無念の思い

晋三も 無念の思い 晋太郎 六十七の 軌を一にして

晋太郎 無念の思い 晋三も 軌を一にして 六十七

告別式 悲喜交々の 思いあり 国を背負った 男の遺影

古稀の日に 一人自宅に 帰り来て ラインの画面 まさぐっている

雲海に 浮かぶ巨体の 頼もしさ 景色隠して 唯我独尊

空港に 向かう車中の 賑やかに 弾む会話に 聞こえる寝息

賑わいの 和庄市場に 迷いこみ 舌づつみ打つ 昼下がりかな

霧雨を 釧路に向かい ひた走る 沈黙の中 老いの疲れも

択捉の 島陰を追い たたずめば 肌をかすめる 納沙布の風

牡蠣づくし 潮の香りに 誘われて 贅沢三昧 厚岸の宿

小走りに 道を横切る キタキツネ ヨチヨチ歩き 孫の面影

念願の 足寄ラーメン いただきぬ 三老人の 旅遥かなり

猛々し 木彫りの熊との 初対面 アイヌコタンの 一夏の夢