アブラハムとイザナギ
何の比較なんだろう?
お分かりだろうか?
実は、神か?人間か?
なのだ。
旧約聖書に出てくる
日本書紀に出てくる
イザナギ。
神話に出てくるんだから、
両方とも神様でしょう?
いえいえ、そうではありません。
イザナギはイザナミと一緒に大八洲(日本)を創った、れっきとした日本の神様です。その後、イザナミはアマテラスオオミカミやスサノウノミコトなど、沢山の日本の神様を産むんですね。
アブラハムは神ではなく、人間なんです。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の始祖と言われています。この三つの宗教を辿っていくと、みんなアブラハムに行き着きます。
では、アブラハムとは、何者か?
実は、預言者です。神の言葉を預かって、人々に授けます。神の言葉の仲介業者のようなものでしょうか。
たが、この仲介業者は只者ではない。五大預言者とは、ノア。アブラハム。モーゼ。キリスト。
ムハンマドです。と言うことは、彼らの上に絶対神が居ると言うことですね。
さて、預言者に言葉を与え、世界を支配する神とはいったい誰なのでしょう?
お分かりですか?
そうです。
その神とは、ヤハウェと呼ばれています。唯一神、ヤハウェです。つまり、この世界を創ったのはヤハウェで、人間はその忠実な僕(しもべ)だと考えられているのです。ヒトラーだって、スターリンだって、あの習近平だって足元にも及びません。
ヨーロッパやアメリカの人々は、常に自分の行いが神の思しに召しに叶うかどうかで、行動するのです。つまり、神の思し召しに叶えば、YES。叶わなければ、NOです。日本人のような玉虫色の決着はありません。腹芸は通用しないのです。ヨーロッパの宗教戦争の悲惨さはここから来ています。
では、なぜ日本では腹芸が通用するのか?イザナギに戻って考えてみましょう。
イザナギとイザナミは夫婦の神様ですが、得意技は、なんと夫婦喧嘩なのです。黄泉の国で醜い自分の姿を見られたイザナミは、怒り狂ってイザナギを追いかけ回します。神様にあるまじき所業だと思いませんか?
娘のアマテラスオオミカミは、いささか大人げない神様です。弟のスサノウノミコトのイタズラに腹を立てて、天岩戸に隠れてしまいます。世界は真っ暗闇です。そうかと思うと、外の世界のドンチャン騒ぎにつられて、のこのこ出てきます。神様の威厳は何処に行ったのでしょう?
こうしてみると、日本の神様は少し頼りない気もします。でも、私はこの頼りなさに引かれたりするのです。
つまり、人間味が豊か?神様なのに?
まっ、いいか!
まっ、後はよしなに!
私、日本人で良かったかも?