違和感を頼りにする。
最近、違和感を感じる事が増えた。体の違和感と心の違和感がある。
朝起きる。なかなか、体が持ち上がらない。全身が濁った水を吸ったように重い。頭を前後に振って、勢いをつけて立ち上がる。膝にも、違和感がある。私はカレーは大好物だが、加齢による違和感は本当は、遠慮したいのだが?
思いきって動き出せば、少しずつエンジンがかかり始める。職場では、職場の仲間や緊張感が私を支えてくれる。
体の違和感を感じたら、手探りでソフトランディンクの方法を探す。耳を済まして今日の調子を聞く。騙し、騙し、今日も何とか一日過ごし事ができた。違和感のお陰さまである。
心の違和感は、もう少し複雑だ。
あの人とは、どうしても合わない。悪い人じゃないのは分かるんだけど、理屈じゃないんだ。
しかし、年齢も違うし、今日迄育ってきた環境も全く違う。男と女の違いだってある。自分の好き嫌いを相手に向けて、どうするんだい。人と接する場合、違和感は大前提じゃないだろうか?大人としての自覚があれば、相手に無条件で同調出来る人はいない。ではその違和感をどうするのか?
顔に出す?
無視する?
いや、いや、
頼りにするのだ。
その違和感を頼って、コミュニケーションを取ることが出来れば、思いがけない関係が築けるかも知れないと、思わないかい。相手の自分にはない何かに触れたとき、違う世界が開けるって事だってあるかも知れないぜ。
馬には、乗ってみよ、
人には、添うてみよ。
違和感を頼りに、添うてみたら、生涯の友になることがあるかも知れない。
だから人生は、面白い。