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オンライン家庭教師です。

二人旅③

三日目になりました。

夕べの寒さには閉口しましたが、ここは草津。これくらいの寒さには、へこたれてはいられません。

今朝の朝食

さばの味噌煮

納豆 たまご

味噌汁

焼きのり

お新香

定番ですが、美味しい朝食でした。

9時半に宿を出ました。

念願の大滝の湯に向かいます。

ところが

ところが、

  ぎっちょんちょん。

迷い道、いろいろ。

年はとりたくないものです。方法の体でたどり着いたのは、10時を少し、過ぎてしまいました。

大浴場の湯船に身を沈めて安心したところで、今日のルーティーンを敢行することにしました。

源泉から熱いお湯が流れ出る近くに身を沈めて、二三分暖まります。

2度ほど頭を沈めます。

頭は、最も大事な体の一部なのです。

次に、水風呂に向かいます。意を決して、爪先から滑り込むように、体を沈めます。最後は、

エイヤ

と、沈むと同時に、全身に痺れるような感覚が走りました。

じっとして

じっとして。

体を慣らします。

一二分したら

両手で頭を押さえて、

ザブッと水に沈めます。

頭は体の一部です。

(暖めて、冷やす。

   暖めて、冷やす。

これを繰り返すと、

  血行が良くなる。)

宿のご主人のお薦めです。

(糖尿病にもバッチリ、効果満点。)

そう言われて、やらなあ手はありません。

今日のノルマは、10往復と決めました。

ノルマ完了!!

次のお楽しみが、

合わせ湯

です。

一人が入れるサイズの、湯船をが四つ並んでいます。

手前から順に入っていくのですが、一つ一つ、泉質も熱さも違います。

二番目のお湯が、しっとりと肌にまとわりつく感じです。何とも言えません。

包まれた感じは、

(母の体内かな?)

なんて、

幾つになっても、男って奴は?!

だんだん熱さが増していきます。

4つめの湯船は、頭に響きます。

せっかくの合わせ湯なので、頑張りました。

大浴場で、ピーターと知り合いになりました。

Where did you come

from?

と声をかけたら、

from ドイツ

from ドイツ

と、答えてくれました。

あまりにも日本語が上手なので、

日本長いのですか?

と、日本語で聞くと、

去年の二月に日本に来てから、一回もドイツに帰れない。

と寂しそうでした。

昼は、昨日の喫茶店です。

昨日、隣の二人組が食べていたスパゲッティーの残像が、残っていました。

(トマトとモッツァレラチーズのスパゲッティー二つと、

リンゴジュース)

N氏が注文してくれました。

スパゲッティーの麺のもちもち感が堪りません。粉チーズを少し振りかけて、濃くが増します。

(お姉さん、美味しかったよ。)

N氏が声をかけました。

このやり取りをきっかけに、冨澤さんとの会話が弾みました。

(私、去年の4月に憧れの東京に出て、働こうと思ったんです。

でも、コロナでダメになって。)

こんなことも、言っていました。

草津は、寒いんですよ。卒業式や入学式は、雪が残ってるんです。桜なんか、全然咲いてません。)

スパゲッティーも美味しかったけれど、冨澤さんの笑顔も、旅のお土産になりました。

仕上げは、今日も白旗の湯です。

94歳のおじいちゃんの武勇伝を語らなければなりません。

60年前に、冬至に来て、怪我が直ったのをきっかけに、草津に移り住みました。

家も建て、奥さんももらい、60年以上

白旗の湯

に通いつめているのです。

47度のお湯を頭から、かぶります。

私は、思わず一緒に数えてしまいました。

47回まで数えた時、やっと手が止まりました。

今度は、難なく47度のお湯に滑り込みます。

じっと動きません。

(おじいちゃん。生まれは、大正?昭和?)

恐る恐る聞いてみました。

昭和3年。15の時に軍隊に駆り出されて、軍属になったんだ。)

人に歴史あり。

そして、

お湯に歴史あり。

お後が宜しいようで!!