座禅にGO!
一念発起した訳ではないが、
何を血迷ったか?
座禅なんぞに、行ってきました。
(宜しかったら、靴下をお脱ぎ下さい。)
副住職が厳かに、言いました。
慌てて靴下を脱ぎながら、
(この張り積めた感じは、何だろう?)
建物に入ったときから、禅道場ならではの、緊急した空気感が伝わって来ます。
(ご挨拶しなさい。)
副住職が近くにいた息子らしい少年に声をかけました。
(こんにちわ。)
(はい、こんにちわ。
今日は、宜しくお願いしますね。)
道場には、十人位の人がいました。副住職のご指導で、外向きに、丸くなって座ります。
おしりの下に浅く座蒲を敷いて、ストンと座ります。
あごをひいて、背筋をグッと伸ばします。全身に緊張が走ります。
(ゴーン)
座禅始めの合図です。
味わったことの無い緊張感が、道場を包みます。
息遣いはするのに、心地良い静けさ。研ぎ澄まされていく時間。
残念ながら、雑念は消え去ってくれません。足の痺れも、段々強くなってきます。
(もう少ししたら、立てなくなるかも?)
そんな、どうでも良いような雑念が、消え去ってくれません。
(ゴーン)
やっと終わった時には、全身脱力感。
緊急から解放されたせいか、背中の筋肉や、太ももに痛みを感じます。
(ゴーン)
二回目の開始です。
何か違うかな?
どこかへんだな?
少し、安心したのかな?
さっきとは少し違う、穏やかな気持ちがします。
今日の終わりに、副住職から短いお話がありました。
いいお話を聞けたなぁ。
と言う気持ちは残っているのですが、話の内容が思い出せません。
緊張のせいか?
単に、寄る年波か?
近頃、良くあることなので、気にかけても仕方ありません。
一つ強く感じたことがあります。
あの少年のことです。
この禅寺の中で成長する少年は、世俗の私達には及びもつかない、大きな何かを吸収して、成長する。
少年が、父てある住職の後を就いて、僧侶になるかどうかは分かりませんが、一本ビシッと芯の通った人間として成長するような気がしてなりません。寺には言葉では伝えられない不思議な力がある様です。。
遅まきながら、暫くこの寺に通ってみようかと思います。