一騎討ちか?三つ巴か?
組閣して、1ヶ月。
岸田内閣は順調に滑り出した。そんな中、幹事長の交代と言う珍事が起こった。
甘利氏も今回は幹事長を受けず、身を沈めていれば、批判にさらされることもなく、選挙区での落選も無かったろう。空気を読み違えてしまったのだろう。
もう一人、空気を読み違えてしまった御仁が居る。
その人である。
絶対有利と見られた第一回の投票で、一票差だが、岸田氏に敗れた。
これは、致命的である。
元々、風頼みの所があり、復活は至難の技だ。
神風はめったに吹かない。
ビシッと空気を読んだのが、
茂木敏充 新幹事長
今回の総裁選をじっと見送った。閣僚経験からしても、党内の信望からしても手を挙げても、おかしくない。しかし、岸田支援に回り、じっと見送った。
そして、時は来たのだ。
幹事長としての采配次第では、大きく夢が広がりそうだ。
もう一人、時の勢いを捉えた人がいる。
林 芳正 新外務大臣だ。
参議院からの鞍替えで、当選を果たした。河村
建夫前官房長官を引退に追い込んでの当選である。
茂木氏とは逆に攻めに出て、空気を掴んだのである。
更に、茂木氏の後の外務大臣のポストを掴んだのだ。なんと、衆議院一回生である。
岸田内閣が長期政権になるか、短期政権で終わるかは、全く予測がつかない。
しかし、岸田内閣の後を争うのは、茂木新幹事長と林新外務大臣と思えてきたのである。
政治家としての資質は、お二人とも、申し分なかろう。
風。
空気。
時の勢い。
目に見えない要素が、複雑に絡み合う。
一寸先は闇。
この二人に、絡んで三つ巴になるとしたら、
がいる。
本人の力量は未知数だが、安倍晋三の影響力は、捨てがたい。どこまで、本気なのだろう?