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オンライン家庭教師です。

お彼岸に思うこと。

お花を買い、お線香を持って長い階段を上ります。最近は階段の登り降りにてこずります。あと何年来れるだろう。と言った考えがちらっと浮かびます。座り込んで話しかけても、心地の良い風か流れていくだけです。

彼岸とは、サンスクリット語でパーラミター(波羅蜜多)。完成する、成就すると言う意味です。この世での欲や、煩悩、苦しみから解脱し、迷いのない悟りを開いた境地に至る所と言うことのようです。現世ではそんな考えに至るなど思いも及びません。

昼と夜の長さが同じになる春分の日秋分の日は、太陽が真東から登り、真西に沈みます。

そのため、彼岸(来世)と此岸(現世)の距離が最も近くなることから、 ご先祖様達をお迎えし、一緒に暮らした時を偲ぶのです。

毎日お線香をあげ、お茶を変えているのだからわざわざお彼岸に行かなくても、と思ったりします。でも、改めて会いたくなり、子供達の事や初孫の事など報告します。何も答えてはくれないけれど、彼岸と此岸の境はなくなり、一緒の時間を過ごせたような穏やかな心持ちが訪れます。