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ターニングポイント

人生のターニングポイントについて、考えてみた。高齢者と言われる年齢になると、人生を振り返ってみたくなるのだろうか?だが、平々凡々たる我が人生で、そんな大きな曲がり角は見つからない。清水の舞台には二三度上がったような気はするが、飛び降りずにやり過ごしてしまったのだろうか?

それなら、三人の偉人のターニングポイントを調べてみよう。何かヒントがあるかも知れない。信長、秀吉、家康はいつ、どんな大きな決断をしたのだろう?

信長は桶狭間だろう。二千の手勢で二万の今川軍を襲撃した。狙うは今川義元の首一つ。折からの雨にも助けられ、見事念願を果たした。その後、美濃を攻略し、足利義昭を旗印に、京に上った。天下布武と言う。

秀吉は、山崎の合戦だろうか。本能寺で、信長が明智光秀に打たれると、秀吉の決断は早かった。備中高松で毛利と和約を結ひ、10日足らずで京に戻った。主人信長を殺した光秀は、中国大返しで人心を掴んだ秀吉の敵ではなかった。龍が雲に乗った勢いのまま、秀吉は天下人となった。

家康は関ヶ原の戦い。世に、天下分け目の関ケ原という。東軍の大将は徳川家康。西軍の大将は石田三成。両軍十万ずつの兵が真正面からぶつかった。朝8時に始まった戦いは、昼には決着がついていた。いくつかの裏切りが生まれ、東軍の勝利となった。家康のしたたかな戦略が、見事に効をそうした。タヌキ親父の面目躍如である。

天下取りに命を削った三人のターニングポイントは、戦場だった。いや、毎日が戦場にいるようなものだから、一日一日がターニングポイントだったのだろう。

改めて、自分のターニングポイントに思いが至った。平和な時代に生まれ、大過なく第二の人生にはいった今、一生を賭けるような大きな決断をせず、今日に至ったことは、ことのほか幸に思えてきた。もし、天下人になれたとしても、死と隣り合わせの人生など御免被りたいものである。

Commonplace is best。