Line on Club

オンライン家庭教師です。

ブレクジットの影

ガソリンスタンドに長蛇の列。

運転手不足

英国軍の出動要請

今、ジョンソン政権は大きな混乱に陥っている。コロナの新規感染者は1日、3万人を越え、終息は見通せない。更に、ガソリン不足が追い討ちをかけている。英国軍の兵士が、ガソリン輸送を担うのだと言う。

つまり、ガソリン不足の原因は、運転手不足。ガソリンの供給は足りているのに、届ける運転手が足りない。

何故こんなことに?

2020年1月31日

ジョンソン首相が自ら決断した、ブレクジットの影が。

ブレクジットで、収入の減ったEU圏内の運転手が、大量に帰国。更に、コロナで帰国する外国人も急増した。

国論を二分して決断したブレクジット。果して?

1998年 ベルファスト合意が成立した。アイルランドは、北アイルランドのイギリスへの正式な帰属を認め、和平が成立した。IRAによる過激な武装闘争も、ひとまず終息をみた。

しかし、ブレクジットで様相が一変。北アイルランドとの合併を目指すアイルランドのシンフェイン党が勢力を盛り返している。北アイルランドでも、IRAの残存勢力が独立を目指す動きを見せ始めた。

あのマイケル、コリンズ率いるIRAがイギリスから独立を勝ち取ったのが、丁度100年前。しかし、その独立は、北アイルランドを失ってのものだった。マイケル、コリンズは内戦の中で命を落としたが、IRAは独立の炎を消しては、いなかったのだ。

いっぼう、スコットランドに目を移すと、やはり、事態は差し迫っている。20014年に国民投票で否決した独立の機運がまた、盛り上がっている。勿論、ブレクジット

による経済的損失が問題になっている。あのアダム・スミスを生んだスコットランドは、利にはことのほか、敏感である。

EUから離れて生きていけるのか?スコットランドの悩みは尽きない。