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オンライン家庭教師です。

不言実行と説明責任

最近の流行は説明責任だ。自分の行動を相手に分かるように説明する。

言い方を変えると、

発信力とも言うようだ。しかし、自分の計画や行動を事前に説明して、事が成就するだろうか?事を為すためには駆け引きも必要だろうし、時には隠し味として嘘も方便かもしれない。裸でぶつかって、誠心誠意事に当たれば何とか成る程、世の中は甘くないだろう。説明しきれないことはいくらでもあるだろうし、説明責任を果たせる総理大臣など、私は信用できない。

ドイツのヒットらーが権力を手にした原動力は、その演説力である。彼の演説は、一瞬で聴衆を虜にする魔力を持っていた。更に様々な宣伝工作によりドイツ第三帝国を築き上げたのだ。言葉は魔力であり、人の魂を何処かに連れていく力があるのかも知れない。

昔は不言実行と言う言葉が尊ばれた。三船敏郎は、

男は、黙ってサッポロビール

と言って、一世を風靡した。無口な男はかっこ良かった。大事を成すには腹芸で事をなし、まさに不言実行が求められたのだ。

令和の御代になって、不言実行は死語になってしまったのだろうか?常に説明責任などを求められる政治家は、常に世論調査に踊らされ、地に足がついた政策など出来ないのでは無いだろうか?